[vol.976/2015年11月14日]
ウメモドキ科/ナツメ属/落葉高木/樹髙:5〜10m/花:4〜7月、実:10〜11月
中国原産。奈良時代以前に渡来。花は薄緑色で小さくあまり目立たない。実は2㎝ほどで最初は赤く熟すと赤黒くなりその後乾燥してしわが出来る。菓子や生薬の材料に使われる。飛騨地方では、古くから果実を醤油で甘露煮にし、おかずとして食卓に並ぶ風習が見受けられる。成熟した果実を乾燥させた大棗(たいそう)は漢方の生薬として利用される。冷え・むくみ・貧血・便秘や下痢の解消や婦人病・婦人強壮に効果があると言われる。材は硬く、車軸、印材などに、使い込むことで艶が出るので、高級工芸品などに使われる。名の由来は夏になってから芽が出ることから。和名=夏名とも書く。棗は感銘。
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