小学館の絵本
日本名作おはなし絵本
かちかちやま
文:千葉幹夫 絵:井上洋介
むかし むかし。
おばあさんが、たぬきに だまされて、ころされて しまいました。
なげきかなしむ おじいさんの かわりに、うさぎが かたきうちを します。
あの手 こので手 ちえを はたらかせ、さいごには……。
へっこきよめどん
文:富安陽子 絵:長谷川義史
むかし むかし。
気のいい ばばさまと あにさんの ところに、
はたらきものの いい およめどんが やって きました。
ところが、その およめどんは とんでもない おならを する ものだから、
さあ、たいへん!
はなさかじいさん
文:舟崎克彦 絵:土屋富士夫
むかし むかし、 ある ところに おじいさんと おばあさんが いました。
ある日、かわいがっている 犬が、「ここほれ わんわん。」
と いうのでほってみると、なんと びっくり、
大ばん小ばんが、ざっくざくと 出て きました。ところが……。
うらしまたろう
文:那須田 淳 絵:宇野亜喜良
むかし むかし。
うらしまたろうと いう わかものが、
うみの中に ある りゅぐうに しょうたい されました。
うつくしい おとひめさまとたのしく すごしますが……。
きんたろう
文:杉山 亮 絵:竹内通雅
きんたろうは、生まれた ときから、びっくり する くらいの ちからもち。
山の どうぶつたちに かこまれて、すくすくと そだちました。
つよく、正しく、ちえが ある 男の子、
きんたろうが、大かつやく する おはなしです。
おむすびころりん
文:富安陽子 絵:しらかたみお
おじいさんの たいせつな おむすびが、ころころ ころころ ころがって、
おちた あなから、ふしぎな うたが きこえて きました。
「おむすび ころりん すってんしゃん。」
うたも たのしい、ふしぎで ゆかいな ねずみの せかい。
うしかたやまんば
文:千葉幹夫 絵:スズキコージ
くらく なった とうげみちで、
うしかたは おそろしい 山んばに 出くわしました。
もって いた さばを ぜんぶ たべられ、
ついには うしまで たべられて、いのち からがら にげた さきは……。
かぐやひめ
文:舟崎克彦 絵:金 斗鉉
かがやく 竹から まれた かぐやひめは、それは それは、うつくしく そだちました。
五人の 男たちから けっこんを もうしこまれても、
むずかしい もんだいを 出しては ことわります。
やがて、十五やが ちかづいて くると……。
わらしべちょうじゃ
文:杉山 亮 絵:高畠那生
むかし むかし。
びんぼうだけど、こころの やさしい わかものが おりました。
ある日、わかものは、かんのんさまのゆめを 見て……。
たった 一本の わらから、思いもよらない てんかいが はじまる おはなしです。
さるかにがっせん
文:舟崎克彦 絵:浅賀行雄
かきの たねと にぎりめしをとりかえっこした、さると かに。
でも かには、わるがしこい さるに だまされて しまいます。
うす、どんぐり、ハチ、うしの くそが、大かつやくする おはなしです。
かさじぞう
文:柏葉幸子 絵:村上 勉
むかし、まずしいけれど、こころの やさしい おじいさんと おばあさんが おりました。
ある ゆきの ふる さむい おおみそかに、おじいさんは、
まちで うれのこった かさを おじぞうさまに かぶせて あげました。
すると、そのよる……。こころあたたまる、むかしばなし。
びんぼうがみとふくのかみ
文:富安 陽子 絵:飯野 和好
はたらきものなのに、いつまで たっても びんぼうな ふうふが おりました。
それも そのはず、おしいれに びんぼうがみが すみついて いたのです。
ところが、ある、ついに ふくのかみが やって くることに なったのですが、
びんぼうがみと ふうふは……。
ゆきおんな
文:中脇初枝 絵:佐竹美保
むかし むかし、ふぶきの よる、
七つに なる むすこは、おそろしくも うつくしい あねさまと 出あう。
__出あった ことを、けっして 人に かたっては ならない__
その やくそくを まもって くらして いた むすこだが……。
ちからたろう
文:杉山 亮 絵:伊藤秀男
むかし、むかし。
おじいさんと おばあさんが、あかを あつめて にんぎょうを こしらえました。
すると、にんぎょうは、ちからもちの ほんとうの 子どもに なりました。
ちからたろうは たびに 出て、ついには ばけものたいじを することに。
大あかから 生まれた ちからたろうが、かつやく!
ぶんぶくちゃがま
文:富安陽子 絵:植垣歩子
むかし、いっぴきの たぬきが、ちゃがまに ばけた。
でも、火に かけられて ブンブク ブンブク!
「あつい あつい!」って ころげまわる うちに、
もとに もどれなく なって しまったんだよ。
そんな とき、ふるどうぐやと 出あった たぬきは、
なんとも たのしい 見せものごやを はじめることに。
さあさ、どなたさまも、とくと ごろうじろ!
こぶとりじいさん
文:市川宣子 絵:石井聖岳
むかし、ほっぺたに 大きな こぶが ある おじいさんが おりました。
ある日 、おじいさんは、山で てんぐと 出あい、たのしく おどりあかします。
てんぐは、また かならず くるようにと、
みがわりに こぶを とって しまいますが……。
はなたれこぞうさま
文:千葉幹夫 絵:荒井良二
むかし むかし、びんぼうな おじいさんが、
おとひめさまから はなを たらした きたない 子どもを つかわされた。
その 子どもは、ねがいごとを なんでも かなえて くれる ふしぎな 子どもだったので、
おじいさんは、あっというまに お金もちに なった。
でも、おじいさんは、その きたない 子どもが だんだん じゃまに なって きて……。
ねずみのよめいり
文:市川宣子 絵:かわかみたかこ
むかし むかし、ねずみの おとうさんが、
ひとりむすめの ために、せかいいちの おむこさんさがしの たびに 出ました。
はじめに あいに いったのは、おひさまでした。
でも、おひさまには くもを しょうかいされ、くもには かぜを、かぜには……。
さてさて、せかいいちの おむこさんとは?
さんまいのおふだ
文:千葉幹夫 絵:早川純子
むかし むかし、山に くりひろいに いった こぞうさんが、
おそろしい やまんばに つかまって しまいました。
おしょうさまに もらった さんまいの おふだに、
ねがいを たくして、ひっしに なって にげますが……。
したきりすずめ
文:那須田 淳 絵:はたこうしろう
むかし むかし。
子すずめが、ばあさまの つくった
せんたくのりを ぺろぺろちゅん と、たべて しまいました。
おこった ばあさまは、子すずめの したを ちょきんと きって しまいました。
しんぱいした じいさまは、にげた 子すずめを さがしに いきますが……。
いっすんぼうし
文:礒 みゆき 絵:荒井良二
いっすんぼうしは、おやゆびから 生まれた 小さな 小さな 男の子。
いつまで たっても、ちっとも 大きく なりません。
でも、こころは 大きい いっすんぼうしは、
ひとり、みやこへ 出て、ひめさまに おつかえする ことに なりますが……。
つるのおんがえし
文:礒 みゆき 絵:黒井 健
ゆきの ふる、さむい よるの こと。
いろの 白い うつくしい むすめが、わかものの いえに やって きた。
ふたりは やがて ふうふと なり、まずしくとも なかよく くらして いた。
そんな ある日、むすめが、「けっして のぞかないで ください。」
と いって、なんどに こもり、はたを おりはじめるが……。
ももたろう
文:市川宣子 絵:長谷川義史
むかし むかし。おばあさんが、川で せんたくを して いると、
どんぶらこ どんぶらこと 大きな ももがながれて きました。
ももを わって みると、びっくり! げんきな 男の子が 生まれて きました。
ももたろうと 名づけられた 男の子は、
ぐんぐん 大きく なって、おにたいじに しゅっぱつします!
一休さん
文:杉山 亮 絵:長野ヒデ子
一休さんは、とんちが とくいな おてらの こぞうさんです。
あれや これやの もんだいを、とんちを きかせて かいけつします。
あかるく、かしこく、そして こころやさしい
一休さんの ゆかい つうかいな とんちばなし、
はじまり はじまり!