小学館の絵本
あらまっ!
文:ケイト・ラム 絵:エイドリアン・ジョンソン 訳:石津ちひろ
おばあちゃんの ところへ はじめて
おとまりに いった パトリック……。
“さっさと ねなさい”
と おばあちゃんは いうけれど
はやく ねむりたくない パトリックは
いろいろ かんがえます。
そのたびに げんきな おばあちゃんは
“あらまっ!”
と さけんでだいかつやく。
ところが……。
ちょっと ドタバタで おかしな おかしな
おやすみなさいの おはなし
はじめての おはなし
作:①ニック・ショラット ②セリーナ・ヤング ③スー・ヒープ
④バレリア・ペトローネ ⑤アイリー・バズビー
訳:石津ちひろ
ふわふわ くもパン
文と絵:ペク・ヒナ 写真:キム・ヒャンス 共訳:星 あキラ / キム・ヨンジョン
ある日、ねこの きょうだいが にわで
小さなくもを みつけました。
ママは そのくもで パンを やいてくれました。
やきがたったパンを たべると、
あらら、 ふしげなことに……。
ゆめが あふれる 韓国の絵本です。
ぼくは だれもいない 世界の果てで
作:M.T.アンダーソン 絵:ケビン・ホークス 訳:柳田邦男
私が幼かった60年ほど前には、テレビもゲームもありませんでした。
田舎育ちだったので、近所の友だちと路地や畑や里山でのびのびと遊んでいました。
やがて10歳で父を亡くしたことから、
ひとりで本を読んだり雲や星をながめたりする時間が多くなりました。
それが、心の発達にどれほど大切なことだったか、そのことがわかったのは、最近になってからです。
少年はアメリカ大陸のほんとに人里離れた土地で、ひとりぽっちで楽しく暮らしていた。
化石や恐竜の骨を探したり、崖から石を落としたり、本を読んだりして。
ところが、奇妙な姿の事業家が現れて、「世界の果て」をレジャーランドに変えてしまう。
少年は都会の子どもたちと、ひとときはスリル満点の遊びに熱中するのだが——。
少年は、ある日、大切なことに気づいたのです……。
柳田邦男
手づくりヨットで日本一周6500キロ
手づくりヨットで日本一周6500キロ
ヤワイヤ号の冒険
絵と文:関屋敏隆
今から45年ほど前、手づくりヨットで日本一周した大学生たちがいました。
嵐にあったり、漁師さんに助けられたり、ときにはのんびり魚つりをしたり……。
1年がかりでなしとげた冒険物語が、美しい切り絵の絵本になりました。
真冬の天使
お話と絵:イルカ
あなたは、
セーターをたを着た天使を見たことがありますか?
天使ののなまえは、そらちゃん。
でかけるときはたしかに着ていくのだけれど、帰ってくるときは はだかんぼう。
なぜなのでしょう?
1+1=2
“おたんじょうびに ともだち なんにん くるかな?”
作:リュボスラウ・パリョ 訳:ささき たづこ
きょうは おさるの ゴーゴーの たんじょうび。
ともだち はやく こないかな?
さいしょに やってきたのは とらくん。
つぎに きたのは カンガルーさん。
ぞうさん わにくん ねずみくん……。
さあ、あつまったのは ぜんぶで なんびき?
あ、そ、ぼ
文:ジャック・フォアマン 絵:マイケル・フォアマン 訳: さくまゆみこ
ひとりぼっちの子がいたら、友だちのいない子がいたら、
みんなで声をかけてあげよう!
「あ、そ、ぼ」ってね。
イギリスを代表する絵本作家
マイケル・フォアマン親子がおくる 心あたたまる絵本。
エセルとアーネスト
ほんとうの物語
作:レイモンド・ブリッグズ 訳:さくまゆみこ
かわべのトンイとスニ
作:キム・ジェホン 共訳:星 あキラ / キム・スヨン
あさはやく おかあさんは まちへ まめを うりに でかけていきました。
いもうとの スニには いろえんぴつ、
おにいちゃんの トンイには うんどうぐつを かってくると やくそくして…。
「ママ、はやく かえってこないかなあ」
まちきれなくなった きょうだいは、おかあさんを むかえに いくことにしました。
かわべを あるいていくと、ふしぎな かたちの いわが ならんでいます。
さあ、こころを すませて えを みてごらん。
おおきな とりや、こぐまの すがたが うかんできますよ。
おこだてませんように
作:くすのき しげのり 絵:石井聖岳
ぼくは いつも おこられる。
いえでも がっこうでも……。
きのうも おこられたし、
きょうも おこられてる。
きっと あしたも おこられるやろ……。
ぼくは どないしたら おこられへんのやろ。
ぼくは どないしたら ほめてもらえるのやろ。
ぼくは……「わるいこ」なんやろか……。
ぼくは、しょうがっこうに にゅうがくしてから
おしえてもらった ひらがなで、
たなばたさまに おねがいを かいた。
ひらがな ひとつずつ、こころを こめて……。
雷の落ちない村
作:三橋節子
若くして逝った三橋節子が
心をこめていとし子に描き残した愛と勇気の絵本
むかしむかし琵琶湖のほとりに、くさまおという少年がいた。
この村には、雷がよく落ちる。そこでくさまおは
雷の落ちない平和な村にしようと、一計を案じる…。(梅原猛)
ピピとトントンのえほん
作:リスベット・スレーヘルス 訳:木坂 涼
●タイトルおよび本文の書体は、オリジナルのOpen Fontをつくり使用しました。
作製に使用したApplication…OTEdit
リトルレッドのクリスマス
作:セーラ・ファーガソン 絵:サム・ウィリアムズ 訳:いぬい ゆみこ
きょうは クリスマスイブです。
キンポウゲやかたに すんでいる リトルレッドたちは、
もみの木を とりにいった 森の なかで、サンタクロースに であいました。
サンタクロースは、そりを ひく トナカイたちの 1頭が、
かぜを ひいて はしれなくなったので、こまっていました。
トナカイが 7頭だけでは、クリスマスイブのうちに、
こどもたち みんなに プレゼントを とどけられない、というのです。
でも、リトルレッドには よい かんがえが ありました。
いつも もっている にっこりぶくろから、まほうの こなを つまみだして、
うまの ローニーの ひづめに ふりかけると——。
クリスマス・プディングのような、すてきな あじの おはなしです!
東洋おじさんのカメラ
文:すずきじゅんいち / 榊原るみ 絵:秋山 泉
荒野に捨てられた一ぴきの子猫。
子猫がたどりついたのは砂漠の真ん中に作られた強制収容所だった。
日本人や日系人たちが入れられたこの収容所で子猫はひとりの男と出会う。
彼の名前は宮武東洋。彼は写真家だった…。
いつか空のうえで
作・絵:アンドレア・ペトルリック・フセイノヴィッチ 訳:まえざわ あきえ
お母さんをなくした女の子が、高いとうに、ひとりぼっちですんでいました。
まいにち青い空を見あげてくらしています。友だちは、空をとぶ鳥だけでした。
ある日、大きなぞうがやってきました。
それは、むかしお母さんと どうぶつえんに いったときに見たぞうでした。
つぎの日は、うさぎがやってきました。
お母さんがよく読んでくれた、『ふしぎの国のアリス』のうさぎでした。
女の子は、すこしずつ、お母さんとの思い出をとりもどしていきます。そして、ある日……
やさしいきょうりゅう
ぶん:おおのさとみ え:オオノヨシヒロ
むかし ずっと むかし、たった 1とうで くらしている きょうりゅうが いました。
あるひ、こどもたちが やってきて、どうしても かえらないので、
いっしょに くらすことに なりました。あさ おきると、きょうりゅうは ごはんを つくります。
こどもたちは なんでも めずらしそうに、よろこんで たべました。
そして、きょうりゅうの せなかに のって、おさんぽに しゅっぱつ!
ひが くれるまで、おもいっきり あそびました。ばんごはんの あとは、みんなで おふろ。
そして、きょうりゅうの こもりうたで、こどもたちは すやすや ゆめのなか……。
ところが あるひ……
エラのふしぎなぼうし
文:カルメラ・ダミコ 絵:スティーブン・ダミコ 訳:角野栄子
こんにちは。わたしの名前はエラ。新しい町にひっこしてきたばかり。
友だちできるかな、と ちょっぴり心配……。
でもね、おばあちゃんからもらった
すてきなぼうしのおかげで、し〜んじられないことがおきたの!
はずかしがりやのエラちゃんのこころあたたまるお話絵本です。
エラのはじめてのおつかい
文:カルメラ・ダミコ 絵:スティーブン・ダミコ 訳:角野栄子
こんにちは。わたしの名前はエラ。
新しい町にきて1年。夏休みになっておかあさんのパン屋さんをおてつだい。
うっかり者のバンジョーさんの代わりにケーキをとどけることになりました。
でもね、とちゅうでこまったことになっちゃったの……。
がんばりやのエラちゃんのこころあたたまるお話絵本です。
エラのがくげいかい
文:カルメラ・ダミコ 絵:スティーブン・ダミコ 訳:角野栄子
こんにちは。わたしの名前はエラ。こんど学校で、がくげいかいがあるの。
がくげいかい、ってね、みんなの前でとくいなことをする発表会なんですって。
ドラムをたたく、さいのうがあるかな?それとも、ココナツの実のジャグリング?
でもね、どれもダメみたい……どうしよう!
いっしょうけんめいなエラちゃんのこころあたたまるお話絵本です。
チョウの宝もの
絵と文:シム・シメール 訳:小梨 直
世界中を1年かけて旅し、故郷に舞いもどったオオカバマダラ。
年老いた賢いこのチョウは、旅で見つけた宝もののことを、一匹の幼虫に伝えようとします。
チョウの宝ものとは、なんだったのでしょう?
環境アーティスト、シム・シメールが贈る、地球へのメッセージ絵本!
まあるいいのち
絵と文:イルカ
ノエルちゃんと犬のきんのすけの大冒険。水の惑星「地球」にやってきました。
ところが、生きものたちの間であらそいがたえません。
どうしたら仲よくできるのかな。
どうしたら、ひとりひとりのいのちを大切にできるのかな……。
ふくびき
作:くすのき しげのり 絵:狩野富貴子
おかあちゃんは、なんでも じぶんのことは あとまわし。
そんな おかあちゃんへの クリスマス・プレゼントを
かいに でかけた、おねえちゃんと おとうと。
ふたりが おくった、すてきな
クリスマス・プレゼントとは……。
カプリの王さま
文:ジャネット・ウィンター 絵ジェーン・レイ 訳:柳原由紀/Ayuo
むかしむかし、カプリ島に、食いしんぼうの王さまがすんでいました。
毎日毎日ごちそうの食べほうだい!
ところがある日、大あらしがやってきて、王さまの洋服やごちそうを、
入り江のむこうの町ナポリの、まずしいせんたくおばさんのうら庭に、つぎつぎとおとしていきました。
きるものも、なにもかもなくした王さまは、
しかたなく、せんたくおばさんに会いにでかけていったのですが……。
なまけもののエメーリャ
文:山中まさひこ 絵:ささめやゆき
エメーリャは、村いちばんのなまけもの。
あたたかなペチカの上で、毎日うとうと、ひるねばかり……。
ある日、エメーリャが川に水くみに行くと、一ぴきの大きなカマスが顔を出しました。
エメーリャは、さっとカマスをつかまえ、家に持って帰ろうとしました。
するとカマスは、こういったのです。
「わたしを川にもどしてくれたら、あなたをお金持ちにしてあげますよ」
そこでえめーりゃは……
ゆうかんな うし クランシー
作:ラチー・ヒューム 訳:長友恵子
クランシーは、冬のあらしの日に生まれました。
その日、パパとママは、とってもがっかりした。
だって、ぱぱとままは、胴のまわりが白い、シロオビ・ガロウェイ族の牛だったから。
クランシーは、からだじゅう、まっ黒だった……。