風塔

[vol.003]

03.豊福知徳

豊福知徳 tomonori toyofuku

豊福知徳は1925年福岡県三井郡山川町(現久留米市)生まれる。1946太宰府在住の彫刻家、富永朝堂の弟子となり木彫を学ぶ。1959[漂流’58]で第2回高村光太郎賞受賞。1960第30回ヴェネツィア・ビエンナーレに[漂流’58]など、[漂流]シリーズ3点を出品、これを機にイタリアに渡りミラノに在住する。

この作品は、厚い耐候性胴の板にうがれた穴は、作者独特のスタイル。その穴の連なりは見た目の面白さに加え、物自体ではなく空間こそが実態であるという、噓と実の逆転した新しい空間を提示している。